メダカの学校

“メダカの学校は池の中 そっとのぞいて見てごらん・・・・・” 

 4月30日、保護していたカスミサンショウウオの幼生を保護区域に放流しました。

 その折、丁子田池の陽だまりの浅瀬に、例年のように多数のメダカが群れているのを見つけました。

 昔からいるニホンのクロメダカは、小川・田んぼ・ため池などのメインの住人で、里山の風物詩でもありました。

 しかし、日本各地で“全く姿を見ない”“メダカに似ているがどうも違う”など、自然界が少々変になっている地域も少なくありません。

 

 長久手市内でも、市役所近辺・近くの杁が池などでもまったく見なくなりました。

 そこで環境省レッドリストを調べてみますと、ニホンのクロメダカは絶滅危惧種Ⅱ類に挙げられています。Ⅱ類というのは、「このまま放置すれば、近い将来Ⅰ類に続いて絶滅を免れない生き物」なのです。

 

 日本古来の環境を取り戻そうと、メダカの放流に力を注ぐ地域もあるようです。

そのためいろんな地域のメダカの混血ができ、昔からのメダカがますますいなくなったという声も耳にします。

 当里山園庭内の丁子田池・田んぼ・小川は、周りの街並みより高い位置(尾根にあたる)にあります。また周りから隔離されていることもあります。

 

従ってわざと放流したり、他の動植物が運んで来たりしなければ、カダヤシやグッピーといった外来種の入りにくい良さがあります。

 

 ニホンメダカ(クロメダカ)は、キタノメダカとミナミメダカに分けられます。

さらにDNAでは、15のグループに分かれると、研究されているようです。

当里山のメダカはどの位置にあるのか、興味しんしんです。

 

 ニホンメダカが、この地で元気に命を引き継できたことは、目を見張る快挙といえます。

当みなみ里山の守らなければならない魅力の一つとして

「長久手みなみ里山メダカ」も発信したいものです。