ミノムシだって里山の家族です

虫博士「このごろミノムシ見る?」

生徒「ああ、木にぶらさがってる変な虫ね。あんまり、気にしてないけど。」

虫博士「実は、長久手市の近くの日進市、尾張旭市や名古屋市でも、ずいぶん減ったとか、全然見なくなったという声をよく聞きます。」

生徒「それがどうしたっていうの?」

虫博士「里山開園日に、このみなみ里山でたくさんのミノムシを見つけたんだよ。ミノムシ越冬中という看板はなかったけどね。うれしかったねえ。」

生徒「この里山にいるの?ミノムシのこと、もう少し、くわしく教えて。」

虫博士「ミノの中には、オオミノガという蛾(が)の幼虫が住んでいます。もちろんミノは、自分の力で作ります。彼らは4~5月頃、ミノの中でさなぎになります。そして約1か月後成虫になるんだよ。」

生徒「水の中のホタルの幼虫の育ち方ににているね。かたくて、暖かそうなミノに包まれていて、寒い冬も乗り切れそうだね。」

虫博士「どれだけ成虫になれるか心配してます。実はオオミノガの幼虫に寄生したオオミノガヤドリバエという外来種のハエの幼虫が、ミノの中のオオミノガの幼虫を食べちゃうんだ。」

生徒「残酷。ミノムシを見なくなった主な原因は、そのせいなんだね。」

虫博士「でも、そのヤドリバエも、ハチやハエトリグモに食べられるかもしれないんだよ。」

さあ、ミノムシ探しに出発!

 

お知らせ

虫博士「この里山には、自分たち(動物・植物・菌類)の子孫を残すための戦いや工夫がいっぱい見つけられます。 

 里山開園日に来て、里山の宝探しをしようよ。