里山の生き物を観察しましょう。
2月収穫祭の折に、キノコ(シイタケ菌など)の菌打ちをしました。でも原木(サクラとハンノキ)は、いまだに何の変化もありません。いったいどうなったのでしょうか。
昨日何もなかった地面や枯れ木から突然不気味なキノコがにょっきり。キノコの本体は、菌糸といって普段は落ち葉の下や枯れた木の中や動物の糞の中などで、静かにしています。
(腐生菌<フセイキン>という)
腐生菌には、シイタケ、ナメコ、マイタケ、キクラゲ、エノキタケ、ヒラタケ、マッシュルームなどがあります。
またマツタケやハツタケのように生きた木の根と手をつないで?しか生きていけない菌糸もあります。(菌根菌<キンコンキン>という)
キノコと呼んでいるのは菌糸の変形したもので、子実体<シジツタイ>といいます。植物の花や果実にあたる、子孫を残すはたらきをします。菌糸の生殖器といえます。
子実体(キノコ)は年がら年中生えません。
気温や湿度、育った菌糸の状態など、今こそチャンスと、ねらいを定めて、にょっきり出てきます。では目に見えないキノコの本体である部分はどうなっているのでしょうか?
キノコの下の落ち葉をそっと掘ってみました。キノコの周りは白っぽいカビのようなものが多数ありありました。
キノコの本体である菌糸はカビの仲間なのです。菌糸は落葉の中で、落葉を栄養にして、黙々と菌糸を増やし続けていました。
★注意★ キノコの中には毒のあるものや、触るだけでも危険な種類もあります(ここに載せている中にも食べられないものもあります)。むやみに触ったり食べたりしない、触ったらしっかり手を洗うように気を付けましょう!